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ESOPHAGEAL VARICES

食道静脈瘤

ABOUT

食道静脈瘤とは

食道静脈瘤は、食道の静脈が拡張し、こぶ状に膨れ上がる病態を指します。胃に静脈瘤ができることもあります。この状態は、主に肝硬変や門脈圧亢進症(門脈の血流が阻害され、圧力が上昇する病態)に関連して発生します。破裂した場合、大量出血を引き起こす可能性があり、緊急の医療処置が必要です。また緊急処置だけでなく、異常血管を消失させる必要があるため、追加の内視鏡治療が必要になります。

SYMPTOMS

食道静脈瘤の症状

食道静脈瘤自体は無症状であることが多いですが、進行すると危険な状態を引き起こします。症状としては、突然の吐血や黒色便、貧血などが見られることがあります。また、出血が重度の場合、血圧低下やショック状態になることもあります。肝硬変の患者さんの死亡原因ではこの食道静脈瘤の破裂は上位になり、注意が必要です。

CAUSE

食道静脈瘤の原因

最大の原因は門脈圧亢進症で、特に肝硬変がその主因とされています。

アルコール性肝障害や慢性B・C型肝炎、肝細胞癌などが肝硬変を引き起こし、結果として門脈圧が上昇することで食道静脈瘤が発生します。また、門脈血栓症など門脈の閉塞を伴う疾患も原因になり得ます。

TREATMENT

食道静脈瘤の治療法

治療法は、予防的治療と緊急対応に分かれます。

1. 予防的治療

 内視鏡的治療(結紮術や硬化療法)により静脈瘤の破裂リスクを軽減します。また、薬物療法で門脈圧を下げることも行われます。

2. 緊急対応

出血時には、胃カメラで出血している血管にバンドをかける結紮術が行われます。さらに胃内部の胃静脈瘤からの出血があり、胃カメラでの緊急止血が困難と判断される場合バルーンタンポナーデを使用して一時的に止血を図ります。そして出血が落ち着いた段階で結紮治療や硬化療法が行われます。最終的には、門脈圧を下げる外科的手術やシャント術が必要な場合もあります。

3.内服治療

門脈圧を低下させるために心拍数を低下させるβ遮断薬が使用されます。また背景にある肝臓の状況に応じて、肝臓を保護する治療が必要になります。

標榜診療科

内科、内視鏡内科、消化器内科、胃腸内科、肝臓内科

住所

〒 730-0013 広島県 広島市中区八丁堀11-19 坪井第二ビル 3階

診療時間

月~金  9:00~18:00 / 土曜・日曜  9:00~15:00

休診日

祝日、GW、お盆、年末年始

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