診療案内

MEDICAL

内視鏡内科について

内視鏡内科は、消化器系の疾患を専門とする医療分野です。内視鏡を用いて食道、胃、小腸、大腸などの消化管内部を直接観察し、様々な疾患の診断・治療を行います。最新の内視鏡技術により、従来では発見が難しかった初期段階の病変も高精度で検出することが可能となり、早期発見・早期治療に貢献しています。当院では熟練した専門医が丁寧な診療を提供し、患者様の健康維持をサポートします。

このような症状はありませんか?

上部消化管の症状

  • 胸やけ
  • みぞおちの痛み
  • 食後の膨満感
  • 胃もたれ
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 嚥下困難(飲み込みにくさ)
  • 胃痛

下部消化管の症状

  • 腹痛
  • 下痢
  • 便秘
  • 血便
  • 黒色便
  • 便通異常
  • 腹部膨満感
  • 排便習慣の変化

このような症状が続く場合は、消化器系の疾患が隠れている可能性があります。早めの受診をお勧めします。

内視鏡内科でよくある疾患

上部消化管疾患

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道炎、逆流性食道炎、食道がん、胃がん、胃ポリープ、バレット食道

下部消化管疾患

大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群(IBS)、憩室症、腸炎

内視鏡内科の検査の紹介

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

食道・胃・十二指腸を観察する検査です。当院では経口内視鏡と経鼻内視鏡を用意しており、患者様の状態や希望に合わせて選択可能です。鎮静剤の使用により、苦痛を最小限に抑えた検査を実施しています。検査時間は約10〜15分程度です。

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸全体を観察する検査です。大腸ポリープの発見・切除や大腸がんの早期発見に非常に効果的です。検査前日からの食事制限と腸管洗浄剤による前処置が必要ですが、当院では負担の少ない前処置法を採用しています。検査時間は約20〜30分程度です。

内視鏡内科で異常が見つかったら?

検査結果の説明と対応

内視鏡検査で異常が見つかった場合、当院では検査直後に医師から丁寧な説明を行います。画像所見を実際にご覧いただきながら、分かりやすく状態をご説明します。検査結果によって、以下のような対応を行います。

良性病変の場合

ポリープ

大腸や胃に見つかったポリープは、多くの場合その場で切除することが可能です。切除したポリープは病理検査に提出し、詳細な組織診断を行います。結果は後日の診察時にご説明します。

炎症性疾患

胃炎、食道炎、逆流性食道炎などの炎症性疾患が見つかった場合は、原因に応じた薬物療法を行います。ピロリ菌感染が確認された場合は、除菌治療をご提案します。

要精査・要治療の所見の場合

早期がんが疑われる場合

精密な組織診断のため、内視鏡的粘膜生検を行います。結果により、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの内視鏡治療や、外科的治療が必要かどうかを判断します。

進行がんが疑われる場合

CT検査やMRI検査などの追加検査を行い、病変の進行度を詳しく評価します。必要に応じて外科、腫瘍内科などの専門医と連携し、最適な治療方針を決定します。

検査後のフォローアップ

経過観察

軽度の異常や良性病変の場合は、定期的な内視鏡検査によるフォローアップを行います。再発や進行がないか慎重に経過を観察します。

生活指導

胃食道逆流症や消化性潰瘍など、生活習慣が関与する疾患では、食生活や生活習慣の改善についてのアドバイスを提供します。

他科・他院との連携

より専門的な治療が必要な場合は、院内の他科や連携している高次医療機関へのご紹介を行います。切れ目のない医療を提供できるよう、緊密な医療連携体制を構築しています。